
簿記の資格に興味があるけど実際の所、独学でも合格することは可能なのか?気になる方もいらっしゃると思います。
結論として、独学でも簿記3級に合格することは可能ですがしっかりと基礎を押さえて試験の準備をすることは必要です。この記事ではその手順をご紹介していきます。
独学でも合格することは十分可能。ただし初心者の人は基礎をしっかり身に付ける必要がある。
簿記3級はちゃんと勉強すれば独学でも十分合格することが可能です。ただし簿記が初心者の人は基礎知識の習得から行う必要があるので、そこはしっかり勉強していく必要があります。
3級
業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格。
基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル。
日商簿記 3級 – 簿記 | 商工会議所の検定試験
回 | 受験者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
154(2020.2.23) | 100,690名 | 76,896名 | 37,744名 | 49.1% |
153(2019.11.17) | 99,820名 | 80,130名 | 34,519名 | 43.1% |
152(2019.6.9) | 91,662名 | 72,435名 | 40,624名 | 56.1% |
151(2019.2.24) | 104,357名 | 80,360名 | 44,302名 | 55.1% |
150(2018.11.18) | 111,657名 | 88,774名 | 38,884名 | 43.8% |
149(2018.6.10) | 101,173名 | 79,421名 | 35,189名 | 44.3% |
日商簿記の公式サイトにも書いてある通り簿記3級は基本知識の修得を目指しているレベルです。また合格率を見る限り最近は40~50%台を推移しているので資格試験の中でもそこまで難易度は高くないレベルの試験です。何もしないで受かる試験ではありませんが、独学でもしっかりと勉強を行えば合格を狙えます。
インプット(知識の取込み)よりアウトプット(知識の発信)を重視した勉強を行う。
具体的な勉強方法をご紹介します。
※ここでの勉強方法は初めて簿記の勉強を行うことを想定しています。
1)テキストを1冊読む(←インプットの作業)。
まずは簿記の知識がなければ問題を解くことができないのでテキストを読んで基礎を押さえます。この段階では完全に覚える必要はありません。なんとなく理解するだけで大丈夫です。
2)練習問題集を解いてみる(←ここからアウトプットの作業)。
テキストに付属しているものでも構いません。まずはここで問題を通して簿記というものに触れてみます。
3)過去問題集を解いてみる(←アウトプットの作業)。
実際に出題されたことのある過去問題集で解いて行きます。ここで試験問題の出題パターンや傾向を把握して試験慣れしておくようにしましょう。間違ってしまった箇所はテキストを使ったりして次はちゃんと問題が解けるように理解します。全体的に2~3周は行うようにしましょう。
以上が独学による大まかな流れになります。試験日2週間前くらいになったら、本番同様の制限時間(2時間)で問題を解いていきましょう。
簿記の予備知識がない人は少なくても100時間前後は必要となるのでそこを踏まえて、試験日までのスケジュールを組みましょう。1日2時間の勉強時間が持てるとしたらだいたい二ヶ月くらいですね。時間配分としてはテキスト読み(インプット)で35時間、問題集を解く(アウトプット)のに65時間くらいです。問題を解かないことには始まらないので問題を解くためのアウトプットの時間を大切にしましょう。
用意するものはテキスト類一式と大きめの電卓。
・テキスト(教科書)…書店などで試し読みして自分に合った1冊を選びましょう。絵やカラーがあったりすると分かり易いです。
・過去問題集…本番の試験ではどういった問題が出ているのか取り組んで簿記試験に慣れましょう。
・電卓…できれば大きめの電卓の方が打ちやすいです。
たくさんの教材をそろえる必要はありません。簿記の本はいろんな出版社から出ているので書店に行けば結構あります。その中から試しに読んでみてこれだったら分かり易いと思えるものを選ぶといいです。電卓についてですができれば大きめの電卓を使うことをおススメします。簿記の試験では電卓を使う機会が多いのでボタンが小さくて打ちづらいような電卓ではおススメできません。画面とボタンが大きい電卓を選びましょう。
独学は学校とは違い一人で勉強をすることになるので、人によってはまずそこから慣れる必要があります。しかし簿記3級は独学でも十分に合格を狙える試験なので初心者でもちゃんとスケジュールを組んで勉強していけば大丈夫です。また今はインターネットで簿記の学習サイトや動画もあるので分からない所があっても調べる手段はいくらでもあります。まずは簿記がどんなものか程度で構わないので触れてみることから初めていきましょう。
コメント